Phnom Bayang

プノンペンの南タケオからさらに南へ40kmへ向かと、 ベトナム国境からすぐのところにPhnom Bayangはある。
その山の頂上に複数のポストアンコールの遺跡がある。
タケオから南に走っていくと山がたくさん見えるのだが、その中でも「あの上にあったらいやだなぁ〜」という場所に建っている。

山登りに備え、Takeoを早朝に出発。GHの親父がどこにいくのかと聞くのでBayangに行くというと、Phnom Daになぜ行かない?
と散々問い詰められるが、前に何回も行ってるし、11月の今の時期は太陽が南側から上がるから意味ないと言おうと思ったけど面倒くさいのでやめた。Phnom Bayangについてはあまり知らないようだ。

11月も終わりに近づいていて早朝はジャンパーなしだと肌寒い。
タケオから2号線をひたすら南下する。道がいいので楽だ。
南にかなり高い山が見えてきた。湖のほとりのPhnom Bayangだ。

タケオから2号線を南下 この2つの山頂に遺跡がある とりあえず簡単なほうから

 

まずは簡単なほうから登ることにした。
登山道を探すがないので地元の人に聞くと、「道ないよ」の答えばかり。
まあ楽そうなのでその辺の道から登っていったら分かるだろうと、バイクをVat Leu近くの民家に置いて登り始める。

60mほど登ると最初の遺跡にたどり着く。かなり岩がごろごろした場所だ。
遺跡のまわりで掃除をする爺さんに聞くとこの山には5つの遺跡があるらしい。
全部の位置と名前を聞いたが、こちらの資料と全然ちがう・・・
とりあえず近くにあるほどんど崩壊した遺跡まで行ってチェック。北西向きに建っている。

30mほどあがったところ Ta Nhean E 東向き こっちは北西に向き

爺と別れて一つ目の頂上を目指す。
しかしほどんど獣道しかなく体力をひたすら浪費する。乾季で気温が高いため汗が滝のように出てくる。
15m上がっては休憩を取るというなさけなさだ。

 
崖をよじ登る GPSで位置確認  

結局40分以上かかって山頂に到着。
ほとんど崩壊している遺跡だが、周囲はかなり整備されていた。
高度は187mを示している。

Pr.Kompul Ta Non   遠いわ・・・

このあともうひとつの頂上メインのPhnom Bayang(Pr.)を目指した。
山を横断していけば楽勝!と思ってたらこれがとんでもない間違いで、獣道しかなくHPが0に近い状態になってしまう。
途中にあった湧き水で体を洗って休憩したが、どこかで足をくじいたのか一歩あるくごとにピリピリしびれがくる。
さらに水もすべて使い切ってしまい脱水状態でふらふらになりながら最寄の町まで下りたらまったりしてしまったので、今回は終了することにした。だってもうしんどいもん・・・ それに昼になってもうて、どうせ遺跡は東向きだから日が当たらないから綺麗に撮れないからまた来なきゃいけないし(言い訳多すぎ)
はっきりいって計画性なさすぎw シェムリに戻りますサーセン。

 

で、半月後リベンジの時が来た。カンボジア在住だから出来る芸当だぜ。
シェムリからタケオまで約400kmを激走。翌日早朝に再び山のふもとに立った。腰がいたい・・・
しかし装備も完璧で怖いぐらい。
コマンドーで言えば娘の監禁されている島にやってきて武器屋でパクった装備を身に付けたメイトリクスという感じだ。

バイクを登山口っぽいところに停めて登山準備していると、おばさんたちが集まってきた。
山に登りますというと、うちの子供と一緒に行きなさいと薦めるので前回の失敗から了解して待っていると、ちんこ丸出しの5歳ぐらいの鼻たれガキだったので丁重に断る。

あきらめて登り始めると、どこから現れたのか子供が先導してくれている。
そのあとも登るたびに増えたが、ちんこ丸出し君まで来ている。。。まああとで飴でもやればいいやと一緒に登り始めた。。

またきたw 登山口付近は採石場 丸出し君

藪を掻き分けて進んでいく。こっちの道はかなり人が通っているようで道がしっかりできている。
ただし砂地なのでつるつるすべるのが難点だ。子供達は先にどんどん行っているので必死についていくと、 山を少し登ったところにある岩に溜まった水を飲んでいた。濁っている・・・ クーレン山の子供たちもそうだけどこういう水を普通に飲んでいるのってすごすぎ。うちならすぐ腹を壊すと思う。

登り始めると一人の子が荷物を持ってくれるというので甘えることにした。
カメラやらレンズやら水やらでかなり重いはずなのだが踏ん張って登ってくれている。
ドラクエのようにパーティーで一本道をずんずん歩いていくが、子供らは私から逃げるように急ぎ足で登っていく。
余りに速いペースなので一人でふて腐れて休憩していると、リュックを持ってくれた子だけが近くで待ってくれている。いいやつだ。
なので2人で飴を食ったりお茶を飲んでると上のほうから全力であとの子供が駆け下りてくる。
さて出発だな。

藪を掻き分け進む 水分補給 7人まで増えた

さらに砂地の道を上っていくと、バナナの木が大量に植わっているところに出た。そしてその先にはラテライト製の石段が・・・
ここから一気に勾配がきつくなる。高度290m付近だ。

うちのせいで休憩ばっか 参道現る かなり上りました

石段を駆け上がると遺跡の輪郭が見えてきた。断崖の上に建てられたレンガの塔、南東向きだ。
塔以外の周辺の構成物はほとんど崩壊している。レンガ製の塔の内部にもうひとつの塔があるという珍しい形態で、側面には空中庭園とプレアンコール期であることが分かる。彫刻などは長年の激しい風雨の為にかなり磨耗している。
しかしこんな場所によくこんなものを作ったものだと思う

前回の脱水症状を反省してポカリを2袋用意して万全の体制をとったのだが、今回はかなり余裕があった。
水が余りまくったので子供達にポカリを飲ませると狂喜してペットボトルを奪い合っていた。

1時間ほど頂上でだらだらしてから降りる途中にPreah Ko(Pr.)遺跡もチェック。近くのNeak Taでお参りをした。
山を降りると子供達は一斉に水溜りの中に飛び込んだ。
集落近くの日陰で子供達を集めてメントスやらお小遣いをあげる。荷物を持ってくれた子にはたんまりはずんだ。
なぜ集落近くであげたかというと、村に下りてから奴の家の前であげるとおかあちゃんにボッシュートされる運命だからだ。

    近くのカンボジア・ベトナム国境

登る前には天気があまりよくはなかったが、頂上でやっと晴れ間が見えた。
頂上から見えた山がベトナム領だと聞いたので下山したあと国境まで行って、国境で警備する係員にここは外国人には開いてないよと追い立てられて、今回の旅は終わった。

Takeoからひたすら南下。
2号線から南に見える一番高い山の頂上に遺跡はある。
周辺の人は遺跡にはあまり興味はない。観光客はほとんど来ないからだ。来る人は参拝者かもの好きな外国人。
登山道は整備されているとは言いがたい。

一番高い場所で標高295mほど。